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【社長Blog】孤独と責任

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【弊社内にありますGALLERIAv6】

皆さんこんにちは。もう2月ですね。当社は3月決算ですので、2月・3月はラストスパートの時期。イベント本数も多く、社員一同フル回転で働いております。

突然ですが、しかし、2008年度は本当に不景気ですね。

イベント費用は大抵は協賛金や参加登録費で賄うのですが、今年の後半から、本当に厳しくなってきました。毎日のように「派遣切り」とか「○○企業、赤字に転落」とか報道されると、いつも陽気な私でもさすがに気持ちが落ち込みます。

こんなとき、経営者はどんなことを考えるのでしょうか?

1.まずは経費が削減できないか考える

やっぱりこれなんですよね。収入が減れば支出を減らすことを真っ先に考えます。仕事が減るわけなので、仕事がない人ができる。そうなれば、どうしても人員削減に行くわけです。人が1名減るだけで、その人にかかる経費(給与・交通費・福利厚生等々)も減るわけです。人は財産だと思うし、人が居なければ仕事は回らない、とわかっているのですが、特に蓄えが少ない中小企業は死活問題。苦渋の選択だと思いますね。

そうなると次に何を考えるか?

2.できる人員でできる範囲のことをする

収入がこれまでしかないのなら、その中で経費を算出することになります。給与削減、出張不可、広告費カット、採用凍結など、まさに削減、削減です。儲からないと、とにかく減らすことばかり考えます。減らした結果、赤字にならないように、今度はその範囲で仕事を展開していくわけです。ですから、今まで2人いたところ1人になって、仕事は2倍、でも給与は2/3とかいう現象が起きるわけですね。その結果、社員は疲弊し、仕事の質が下がり、しまいには転職してしまったり。余計に収入が減ったりします。経営者としても、まさにふんだりけったりです。

となると、次はこれです。

3.国の政策が悪いと言い出す

本当は人なんか切りたくなかった。でもどう頑張っても儲からない。これは国策が悪い、私達にもっと支援しないからだ、と言い出します。まあ人のせいにしたいですよね、経営者的には。社員に言わせれば、「経営者が悪い」ですが、経営者から言わせれば「俺じゃない、世間が悪い」となるわけです。経営者は「孤独」。たまにはワガママ言わせてよ、って。言ったところで経営がよくなるわけではないのですが。

でも、ごめんなさい。今まではこれで結構よかったのです。正直、数年すればなんとか復活できるような世の中だったのです。また、不景気でも元気な企業があり、仮に解雇されても受け入れ先があったわけですから。まだ救いがあったのです。

しかし、今の不景気。ちょっと尋常ではないと思います。正直、今までのように、「喉元過ぎれば暑さ忘れる」という安直な考えでは乗り切れないと思えます。

では、今まさに、経営者がすべきことはなにか?

☆人のせいにせず、常に前向きに考える思考力
☆数年間を乗り切る明確なアクションプラン、実行力
☆仕事を減らすのではなく、作る、まさに創造力

書いていて、非常に厳しいこととわかっていますが、経営者がただ嘆いていても、前には進まない。ここでふんばる、頑張ることが、社員・株主、そして今まで働いていただいた方への、経営者の本当の「責任」ではないでしょうか?

経営者である以上、つきまとうものは「孤独と責任」。逆境を楽しんでいきたいと改めて思いました。

皆さんも、是非前向きな会社で働いていてくださいね。この時代、今儲かっているからいいのではなく、今後をどのように見据えているか、が大事だと私は思いますよ。

2009.2.4