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【社長Blog】上司と部下の心理作戦2
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【先週は修学旅行気分でした。詳細は事務局代行blogにて報告予定。】

皆様、こんにちは。またまた間隔が空いてしまいました。本当に「更新しなくては!」と毎日思っているのですが、中途半端に書けないのが、私の心情。すみませんがお許しください。

前回は、上司の心理を書いてみましたが、今回は部下の心理を書いてみたいと思います。ただ、初めにお断りしておきますが、部下時代は会社設立前になりますので、少々古い考えかと思います。今日は共感できる部分のみ取得していただければという気持ちで書いておりますので、その点、ご了承ください。

さて、いきなり本題に入ります。部下の一番泣き所は、「上司を選べない」ところですよね。大企業などに勤めていますと、課の中にグループがあり、グループ長が直属の上司にあたります。同じ課なので、大体どのグループの動きが見えます。当然上司同士の動きもです。自分のグループ長は魅力ないけど、隣のグループ長は素敵、と思うことありません?しかも隣のグループの方が成績がよかったりすると余計にうらやましい。私がまさにそうで、「自分はなんでこんなに運がないのか?」まで思ったりしました。

「どう考えても自分が正しい」とか「このやり方では売り上げは伸びない」とか、部下の時代は色々考えるものです。そして、「このままでは私まで評価が下がる」と考えはじめる。まあ優秀な方ならここまで思い込むでしょう。危機感を感じ、自分のグループ長に進言をするまでは良いかと思いますが、話が通じないと思うのか、他のグループ長に言ったり、上司を飛び越え、課長・部長・社長あたりにいきなり言う人もいます。

経験上、忠告しますが、この行為は、「退路を断つ」くらいの気持ちが必要です。

どんな上司であっても上司なのです。会社があなたより上と認めているから上司なのです。わかりますか?賢明な上長は、あなたの意見をまるでクレーム処理のように穏やかに聞くでしょう。そして、「あなたの意見はわかった、相談して連絡するよ」と返事をしてくれるでしょう。成功したと密かにあなたは思いますが、本当はどうなるか?あなたの評価はよほどのことがない限りダウン。そしてあなたの意見は「文句」と認定されます。「正論」であってもです。それが大半の会社の現実ではないでしょうか?そして、中々意見が取り入られずに結局辞めていく人が大半ではないでしょうか?「こんな会社辞めてやる、俺がいなければつぶれるぞ、ざまあみろ」と思うあなた。でも会社は潰れません。逆に「あいつは文句しか言わないからダメなんだよ」とレッテルを貼られた感で去ることになるわけです。これは実にもったいない。

では、どうすればいいのか?「出世するか独立するしかない」のです。宝くじに当たる確率くらいで、上記のやり方が成功することはありますが、大半は無理です。組織の壁は厚いのです。なので、ここは正攻法でいきましょう。だれでも最初は平社員。勉強も必要です。

【ケース別アドバイス】
1.仕事ができない上司に当たった場合
あなたは最高に幸せな方です。出世する近道なのです。そしてどうすればいいのか?上司が不得意な分野の仕事をしてみましょう。不得意なので、詳細までチェックできないし、意見がでません。なので比較的邪魔をされずに仕事がすすみます。会社の中で自分(もしくは少数)しかできないので、顧客も集中してきます。顧客に名指しで指名されたら、もうすぐあなたが上司です。

2.仕事ができる上司に当たった場合
一番良い環境と思いがちですが、ある意味ライバルですので、出世は大変です。まずはしっかり同行し、良いやり方だけ盗むべきです。忙しくて細かい仕事をあなたに回してくるでしょうから、それを上司と同様のやり方でまずはこなしてみましょう。最初は100%マネで良いと思います。このタイプの下は「こなす」ことが大切。こなせれば、上司があなたを評価してくれて、ようやく出世への道が開けます。但し、できる方ですから、プライドが高いはず。部下時代は悪い点を見つけても「意見」などは極力やめましょう。上記のようなチクリ行為は、一瞬にしてあなたのすべてを壊します。悪い点はあなたが上司になったら改善すればいいのです。

3.人の成果を横取りする上司に当たった場合
居ますよねぇ、こういう人。このタイプに当たった場合は、正直無理しないことです(爆)。まずこういうタイプは風見鶏ですので、部下を振り回すのが得意です。またあなたが頑張っても上司の上長にあなたの評価がきちんと伝わるとは思えません。細木数子さん的にいえば、あなたは「大殺界」なのですから、嵐が過ぎるのを待ちましょう。人生動かない方がいいときもあるのです。そんな余裕がないと言う方は、まず他の上長と仲良くなりましょう。今の上司の批判を決してせずに、他の上長に自分の思いを伝えましょう。どこも優秀な部下がほしいわけですから、あなたの思いが伝われば、異動も夢ではありません。但し、上司の批判をすれば異動の可能性は低く、最悪は一生大殺界ですよ。ご注意あれ。

大変ですね。組織って。これを読んで「無理」と感じた方は、職人か独立しかありません。そちらにお進みください。ちなみに独立しても社員抱えればこの悩みが出ますから、お気をつけて。

人間関係の維持は所詮、「心理作戦」なんですよ。情報を仕入れ、相手の心を読み、的確に行動していく。仕事も恋もみんな一緒なのです。心理戦を制するものが、勝つのです。

ひさびさに書いたら、2回分くらいの原稿量。長文にお付き合いいただきありがとうございます。ではまた。

2007.3.12